プレミアム付き旅行券の魅力と注意点をわかりやすく解説しています。
観光産業による地域経済の活性化を目的として、全国の自治体が「プレミアム付き旅行券」を販売しています。使用する際は規約や注意点の確認を忘れず、気になるグルメや宿泊を通常よりもお得に楽しんじゃいましょう！
プレミアム付き旅行券とは
プレミアム付き旅行券とは、自治体などが発行する割安な旅行券です。
5,000円分の旅行券を3,000円など割安な価格で販売するのが特徴で、観光産業を盛り上げて地域活性化をさせる狙いがあります。
プレミアム付き旅行券の特徴と注意点
プレミアム付き旅行券の元祖は、2014年に消費税が5％から8％へ増税された時の緊急経済対策として実施された｢ふるさと割｣で、昨今はコロナ禍で衰退した観光業を支援する目的でプレミアム付き旅行券を発行する自治体が増加中です。
2020年に始まったGo Toトラベル事業のようにツアーや宿代が直接割引されるものや、対象の宿泊施設を利用すると近隣の観光サービスや飲食店で使えるギフト券がプレゼントされるものなど、観光業活性化を目的にした経済支援策は様々な種類があります。
プレミアム付き旅行券の特徴と利用する際の注意点をまとめました。
プレミアムが高め
プレミアム付き旅行券は自治体などが発行する商品券やグルメ券に比べて、プレミアムが高めに設定されることが多いです。
もっとも多く見られるのが30％ほどのプレミアムで、一部では平日や対象の宿泊施設を限定することで50％以上のプレミアムを付ける旅行券もあります。
普段地元を離れて暮らしている方はお盆や年末など、どうしてもチケットの値段が高い時期にしか帰省できないことも多いのではないでしょうか。
地元の自治体のプレミアム付き旅行券であれば、通常よりもかなりお得に帰省することができますね。プレミアム分のチケットを使えば、美味しい食事や気になっていた宿泊施設に泊まるなど、懐かしい地元をより楽しむことも可能です。
そうは言っても、予定が合わなかったり帰省が難しい方は、帰省以外でも故郷に貢献できる方法があるのをご存じでしょうか？
こちらの記事では、ふるさと納税をはじめとする税制控除や地域活性化が期待できる方法をまとめているので、ぜひ活用してみてくださいね。
返金できない
旅行は事前予約して予定を組む必要があり、感染症の状況や体調不良、天候不良などでキャンセルを強いられることもあります。
キャンセル料金については宿泊先ごとに設定され、キャンセル料の支払いでプレミアム付き旅行券を使えるかは自治体によって対応が変わるので注意しましょう。
プレミアム付き旅行券は原則として一切の返金･払い戻しができず、使用期間も定められています。
お得に購入できても使わないまま終わってしまうリスクがあるため、プレミアム付きの商品券やグルメ券に比べて即完売になるケースが少ないです。
全国どこでも買える
旅行券は遠くに住んでいる人を観光で呼び寄せる狙いがあるため、基本的に全国どこからでも購入可能です。
電子ギフト券タイプや事前予約することで宿泊先のフロント窓口に手配されるなど、購入から使用までの流れとルールは自治体ごとに違います。
転売対策が厳しい
プレミアム付き旅行券は国や自治体の補助を受けて発行されていて、転売行為は規約で禁止されています。
商品券やグルメ券は支払い時に本人確認をされることがないですが、宿泊施設ではチェックインの時にプレミアム付き旅行券を買った本人なのかの確認をされるケースがあります。
利益を得る転売目的での購入だと判断された場合、プレミアム付き旅行券での支払いが認められません。
転売に対しての対応がシビアなので、何かしらの理由で友人や知人へ旅行券を譲渡する際は、発行元か利用する宿泊施設などへ事前確認を取っておくとよいでしょう。
まとめ
旅行や観光が盛んになると、地域でのお金の巡りが活発になり地域活性へと繋がります。
一時期はコロナにより、多くの観光地や飲食店が打撃を受けましたが、GO TOトラベルなどお得に旅行できる施策が始まったことで少しずつ全国の地域経済が循環し始めました。
しかし必ずしも毎回決めていた予定通りに旅行できるわけではないため、お得に楽しく旅行するためには予定の調整や健康維持だけでなく、旅行券自体の規約やキャンセル規定などもしっかり確認しておくとよいでしょう。